世の中には自分の機嫌を自分で取れない人ってのが結構いらっしゃいます。
そういう人は自分の機嫌を他人に取らせるのが日常的になっているようです。
自分の機嫌を他人に取らせるのが日常的になっているというのは、一つにはたとえば会社の上司と部下のような上下のハッキリした関係性の中で、下の者に「オレの気分を悪くさせるなよ!」みたいなプレッシャーを意識的にかけていくってことがあるでしょう。
マウンティングの一種でもあります。
もう一つは何かといえばすぐ怒るとか感情に振り回されて、ちゃんとコントロールできない人の場合です。
簡単にいえば精神が幼稚で、自制心が足りてない状態にあるということです。
前者は意識的、後者は半ば無意識に他人に自分の機嫌を取らせる人々です。
どちらにしても傍迷惑な方々であることに違いはありません。
例えば最近よくお見受けする、SNSなどでご自分の意見と違うことを言う人にいきなりくってかかる人とかは、自分の機嫌を他人に取らせる心のクセの強い人の典型のような気がします。
自分個人宛てでもない他人の意見に勝手に腹を立て、その怒りを相手にぶつけて憂さ晴らしをすることを良しとしているのですから。
嫌なら無視すればいいような状況で、無視できないのは他人に機嫌を取らせようとする人によくある特徴です。
そういうタイプの人は脊椎反射的に相手にくってかかることも少なくないでしょう。
他人に自分の気持ちを押しつける人ってのは自他の境界が曖昧です。
自分は自分、他人は他人と思えないので、自分の感情をむき出しにして相手にダメージを与えても平気なのです。
だって、その人にとってはそこまでが『自分の範疇』だから…
最近こんな文章を拝見しました↓
「怒ってる人」のキゲンをとる義務なんて、あなたには1ミリも無いよ。キゲンを直すのは "相手の課題" です。本人に頑張ってもらいましょう。
自分の機嫌が取れない人の周りには、結構その人の機嫌を小まめに取ってあげる人がいたりします。
でもね、機嫌を取ってあげる人がいくらがんばっても自分で機嫌が取れない人は大抵なんとも思いません。
先ほども申し上げたように、そこまでが自分の範疇だと当たり前のように思ってるからです。
簡単にいえば自分の機嫌が取れない人は想像力が弱いのです。
ここでいう想像力とは知らないなら知らないなりに一生懸命察したり慮ったりしようとする心の働きのことです。
慮るチカラが弱いのは心の視野が狭いということです。
心の視野の狭い人は思い込みが激しいです。
思い込みが激しい人は他人の感覚・感情をあまり受け入れられません。
「自分の感じること感覚・感情こそが唯一のスタンダードである!」という思い込みが強いからです。
そういう人は当然喜怒哀楽が激しくなります。