例えば『現実に犯罪が多発しているのを事実として認識すること』と『現実に多発しているのだから犯罪はあって当たり前と思うこと』は全く違う話です。
実際に犯罪はあるけど、あくまでもないのが理想の姿であり、そこに向かって努力しているのが『現実』です。
置き換えると『日常的に社会のあちこちで金や権力を手段を選ばずブン取りあってるのを事実として認識すること』と『現実にブン取り合いが日常茶飯事なんだからそれが人として当然の在り方なんだと肯定すること』は全く違う話です。
つまり、『現実に存在することを「そんなこともあるんだな~」と単に事実として認識すること』と『その現実を自分の心の奥まで入れ込んで「そうだ!そうだ!その通りだ!」と全面的に共鳴し、肯定すること』は別の話なんです。
以上のようなことを以前に書きました。
で、人は自分の欲望を満たしたり、自分の恨みつらみを晴らしたりするためにハカリゴトを企てるものです。
その手のハカリゴト全般をここでは陰謀と言うことにします。
陰謀には大から小まで色んなモノがあります。
大は国家的な謀略から小は小さな会社の出世争いのためのハカリゴトのようなモノまでね。
もちろん成功するモノもあれば失敗するモノもあります。
すべてが計算通りに運ぶ陰謀など無い、あるいは無かったと言えるでしょう。
そうです、陰謀とは成功したら失敗したりするモノなのです。
しかも、完璧に成功することはかなり少ないと思われます。
なぜなら、それぞれがそれぞれの欲や思惑でタクラミを為すのが陰謀だからです。
さて、陰謀論的なモノの見方の弊害について、このブログでは何度も書いてきました。
ここでいう陰謀論的なモノの見方とは「人類の歴史の全てはごく少数だが超強力な闇の勢力みたいな者たちによって連綿と精密に作り上げられてきたのだ!」というような考え方のことです。
つまり、陰謀論的なモノの見方というのは陰謀が常に完璧に成立してきたという前提に立つ考え方なのです。
陰謀論的なモノの見方が成立しない理由がそこにあります。
人間というのは、1年後に固く約束された一千万円より目の前に直に積まれた百万円の札束の方にころっとなびいたりする生き物です。
人間の欲はそんなに我慢強くないと言い換えてもいいでしょう。
少なくとも何百年とか千年以上とか一糸乱れず一つの目的に向かって、欲望にもやられず恨みや怒りにも引っ張られず、一つの壮大な陰謀を成し遂げるには人間という生き物は愚かすぎる気がします。
逆にいえば陰謀論者という人々はものすごく人間という生き物を信頼し切っていると言えるでしょうね…
じゃあなけりゃ、「一つの壮大なシナリオ通りこの世界の歴史が進んでいる」なんて話を信じたりは出来ないですからねぇ。
繰り返しますが、この世はテンデンバラバラの欲望と情念がハカリゴトを作りだしている世界です。
それが上手くいったり失敗したりするのが、人間の歴史なのだと思います。
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