ここでいう所謂『悪魔の契約』というモノについて説明しておきます。
人外のモノに誘導され操られて何らかの現世利益(金儲けや立身出世、超自然的なチカラの取得など)と引き換えに人外のモノとギブアンドテイクの関係になることです。
念のため申し上げれば、本当に『悪魔』なるモノと契約書を交わしてたりしているわけではありません。
ていうかキリスト教などで偶像化されている所謂『サタン』と呼ばれるモノが実在しているとは個人的には思っていないです。
亡くなったヒト、物の怪、オニ、式神、蟲、生き霊などのエネルギー体、それらエネルギー体の合体した得体の知れないモノなどが悪魔の契約の相手です。
ここでいう人外のモノというのは、そういった存在全般のことを指します。
『悪魔の契約』ってのは、そういったモノに呼びかけ、願いを叶えたならその代償を支払わなければならなくなるってことなのです。
『悪魔の契約』みたいなことをしたがる人ってのは古今東西大勢いらっしゃいます。
でも、その大多数は「自分がなにか良からぬモノと取引した」などとは考えていません。
じゃあ、そういう人たちが自分の為した『悪魔の契約』についてどう捉えているかというと「自分は神や天使などの良いモノと特別な繋がりを持つことが出来た!」と捉えているのです。
悪魔や邪神みたいなモノを崇める特殊な思想を持っていない限り、悪魔の契約をした大抵の人は「自分と繋がっているのは良い神さまに違いない!」とか無邪気に信じています。
で、悪魔の契約をしている人って具体的にどんな感じなのでしょうか?
分かりやすい例を一つあげるなら、神さまのお告げを受けたがる人ってのがあります。
お告げといっても言葉というカタチとは限りません。
ご本人が神さまからのサインと感じる何らかの超自然な現象(仮)みたいなモノもあります。
例えば神社仏閣に詣でて願いごとをして帰ろうととしたら、「その願い聞き届けた!」というカミサマ(仮)からのサインをもらったみたいな話があります。
一例として、突然晴れたり、雨が降ったりみたいなことがサインらしいです(その人の中では)
まあ、私も行動していて超自然的な不思議さを感じたことはありますので、すべてがウソとは申しません。
ただ、あまりにそういうサインとかお告げとかという現象にのめり込むと正直ロクなことにはならない気がします。
たとえ「何らかの御利益みたいなことがあった」としてもです。
世の中の多くの人々が想定するいわゆる神さまってのは人間に何らかの御利益を与える存在として認識されています。
ぶっちゃけた話「自分に何か得になることをしてくれるのが神さまだ」っていう理解です。
だから、「神社で願い事をして叶うのが何が悪い!」と思うのでしょう。
でもね、もし願いごとが叶うとしても、それって本当にタダですか?
「あなたが勝手にタダだと思っているだけなんじゃないですか?」って話です。
実はその人のあずかり知らぬところで、すでにガッポリ『御利益の代償』を取られているのかもしれませんしねぇ…