ヒーリングなどしておりますとヒーリングを受ける方に様々な波動エネルギーが付いていて痛み等の原因になっている状況に遭遇することは日常茶飯事です。
そういうことについての情報をお伝えすると「え〜! どうしてそんなことになるんでしょうか??」とか聞かれることがあります。
どうも「強烈な曰く因縁があるからこそそういうことが起こるのだ!」と思われているみたいです。
逆にいえば明確な曰く因縁がなければ波動エネルギーが付いてくるようなことはあり得ないだろうと思われているということです。
でも、実際は行きずりとでも呼ぶような薄い縁でやって来たエネルギーが大多数です。
もちろん何らかの特別な因果関係があるものも中にはありますが、全体から見ればごく少数です。
人との出会いで考えても、会う人会う人に物凄く深く濃い『曰く因縁』を感じるなんてことはないのではないでしょうか?
大半は薄くて浅い人間関係のまま終わってしまうのが人の世の常です。
目に見えない世界だってそれは同じなのです。
目に見えない世界だけ現実社会と全然違うコトワリで成り立っているわけではありませんので。
大体何事にもこってりと濃い味付の曰く因縁が付いて回ってるのだとしたら、しつこくて胸焼けしてしまいます(笑)
ってことで実態は結構な『うす味』なんですよね。
いわゆる霊的な出来事に限りませんが、物事にことさら分かりやすいオチをつけたがると『見ている世界』が歪みます。
なぜなら、「個としての人間にとってこの世界はどこまで行っても理不尽で不条理である」からです。
それは例えば家畜として生まれた牛や豚や鶏の一生が理不尽で不条理であるのに似ています。
他にも人間に食べられるために生きている生き物はたくさんいます。
例えばキャベツと生まれただけで見ず知らずの人間に食べられるのです。
それをキャベツから見れば『行きずりの残酷』ってモノです。
人間だけが物事に自分が納得するような曰く因縁を付加しようとするのはある意味傲慢の極みと言えるでしょう。
まあ、個人が勝手に物事に意味付けをするのはもちろん自由です。
しかし、それが他の人間、他の生き物から見たらまったくの無意味かも知れないということの認識はしといた方がいいのではないでしょうか?
矮小な人間という種のちっぽけな一個人からしたら、この世は行きずりだらけ、無意味だらけです。
それが世界は理不尽で不条理ってことの意味です。
世界が理不尽で不条理というのは、この世は人間にとって納得できるようなオチが憑かない世界だってことです。
人生という極小の時空間ではささやかな納得を得られることは時にあるでしょうが、全体として見た場合、世界は人間の納得が得られるほど分かりやすくは出来ていません。
人間目線では、世界はいつも行きずりと偶然に満ちております。
それは本質的ににそうだという話ではなく、人間の眼にはそう見えるモノだって話です。
霊的なことであれ、現実的なことであれね!
orion12 | プロフィール | ブログサークル
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