森羅万象すべてのモノには波動があります。
波動があるというのは常に動いているということです。
動き続ければブレやらズレやらユガミやらが必然的に現れます。
そのブレやらズレやらユガミやらを毎日コツコツ修正する作業がある意味『生きる』ということなんじゃないでしょうか。
生あるものにとって「不変とは澱むこと」に他なりません。
心がずっと一ヶ所に踏みとどまることはすなわち「劣化」を意味します。
だから、生きている限りブレながら前へ進み続けるしか手はないのです。
死ぬまで『迷い』と『不安』を友としながらね…
人間は元々主観的な存在です。
純粋に客観的な視点を持つ人間などというものは古今東西誰一人存在しません。
『主観』というものには大なり小なり『偏り』が存在します。
一人一人が見てる『世界』にはそれぞれに常に『偏り』が存在しているということです。
人の心は偏っているのだから、前へ進めば必ずブレるのです。
だから、そのブレを小まめに修正していかないと心のバランスはすぐに崩れます。
ていうか心のバランスというのは、大なり小なり誰でも崩れているモノです。
心のバランスを大きく崩さないためには、何かを或いは誰かを盲信しすぎないように気をつけることが大切です。
例えば己れ自身にも、そしてこの世界そのものにも「コペルニクス的転回はいつでも起こり得る」ってことを頭のどこかに置いておいた方がいいでしょう。
それは「どんなモノにも絶対はない」ということを常に心に留めておくことを意味します。
とはいえ「どんなモノにも絶対はないというのはどういうこと？」って感じる方もいらっしゃるかも知れません。
なので、逆にバランスを崩しやすい心のあり方というのはどういうモノか見てみましょう。
そちらの実例ならたくさんありますからね…
それは、例えば「ブレない自分を目指す」とかいう考え方。絶対変わらない真実がどこかにあると信じ、その絶対に向かって突き進もうと心を燃やすこと (真理の探求)などです。
どちらも「心のバランスを取らなくてもいい状態に、より近づいていくことが進歩である」という心のあり方です。
そういう心のあり方から出来るだけ離れるようにすると「コペルニクス的転回がいつ起こっても不思議はない」って気持ちに近づきます。
逆にブレない自分とか真理とかに心が近づけば、絶対という名の安定に心を奪われるようになるでしょう…
じゃあ、なぜ多くの人たちが『ブレない』とか『絶対』とかを求めたがるのかというと心に『不安』と『恐怖』を抱えているからです。
『不安と『恐怖』を打ち消す安心材料として『ブレない』とか『絶対』とかを欲しがるわけです。
でもね、『不安』と『恐怖』は人間が死ぬまで付き合い続けなくちゃならない悪友のようなモノです。
『不安』と『恐怖』があるからこそ人間は危険に対処することが出来ています。
人は不安と恐怖、安心と安定の間で死ぬまでバランスを取り続けるしかないのです。
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