化かされたがる人間と『思考停止』して見る甘美な夢

所謂『化かされた』状態の人というのは自分が化かされていることに気付いていません。

化かされている人は化かされていることに気付かないから化かされているのです。
そこが（学校の勉強なら絶対100％試験に出るほど）非常に重要な点です。

ここでいう『化かされた』状態というのはマヤカシに取り込まれて思考停止になった状態のことです。

神秘現象とか見せられて舞い上がった末にね…

逆に言えば化かされているという状況は「待てよ！これってオカシクないか？」と『気付くこと』によって変えることが可能です。
本人がちゃんと気付いて、思考停止から抜ければ化かされた状態から脱することが出来るでしょう。

だから、人外のモノは人間にフェイクな世界がバレることをすごく嫌います。
バレると人間をコントロール出来なくなるからです。

人外のモノにとって都合が良いのは「自分は特別だから絶対に化かされる訳なんてない！」とタカを括っている『賢い』人々です。

そういう人は思い込みが激しいですので。

しかし、それよりもっと都合の良い人がいます。

それは進んで自ら化かされに行く人々です。

こう書くと「わざわざ化かされに行くなんてあり得ない！」と思う方々もいらっしゃるかも知れません。

でも、それは案外ありふれた光景なのです。

人間の側に「嘘でもいいから『甘く心地良い夢』を見させてほしい！」と強く願っている状況があるからです。

今の世の中には手っ取り早くインスタントに楽になりたいって人が少なくありませんので。

極論すれば「マヤカシでもいいからお手軽にハッピーになりたい！」ってことです。

化かされたいってのは思考停止していたいってことでもあります。

「思考停止して『ブレない何か』に縋れば、その先はずっと楽になる！」って考え方なのでしょう…

で、その『ブレない何か』ってのを「真理」と呼んだり「自分軸」と呼んだり「覚醒」と呼んだり、色々します。

とにかく「めんどくさいバランスなんてその先一生取らなくてもいいようにする道具」としての『何か』です。