私の造語に仮定盛りってのがあります。
「自分の考えこそ唯一無二の真理だ」と信じた末に強引にでも仮定盛り理論を拡散しようとするからです。「こうに違いない!」という思い込みを土台にしてその上に「ならばこうなるはずだ!」という仮定の話を盛り付けるのです。
で、その仮説は盛り付けた時点で「こうに違いない!」という『確信』に変わります。
そして、またその『確信』の上に仮定の話が盛られていくのです。
ネバーエンディング盛り盛りストーリーです。
まぁ、思い込みと決めつけのコラボレーションですけどね…
この仮定盛りにおいて一番問題なのは、盛りつけること自体より自分が盛ってることに気付かなくなることです。
「盛ってなんかいない! ただ、ありのままに真実を述べているだけだ!」っていう風にバイアスがかかるのです。
仮定盛りをする人って大抵自分が絶対的な真実に基づいてるに決まってると思い込んでるから端からそうなりやすい傾向にあります。
いつでもどこでもご自分が真実のマジョリティだと信じて疑いません。
以上のように仮定盛りの世界ってのはハッキリ言ってファンタジーです。
それでも、そのファンタジーが一人の人間の範疇に収まっているのなら個人の自由だと思います。
しかし、現実にはそういう考え方は大抵周りに弊害をもたらします。
この仮定盛りというのは構造上レッテル貼りに陥りやすいです。
陥りやすいというかレッテルを貼りながらで進めなければ遅かれ早かれ行き詰まる方法でしょう…
一言でいえば仮定盛りをする人は決めつけが激しいのです。
逆にいえば決めつけが激しいから仮定盛りとかをしてしまうのでしょう。
最近こんな文章を拝見しました↓
これは自戒込みで繰り返しますが、書いてない・描いてない・言ってないことを勝手に読み取り・感じ取りして怒り狂うのは世間的には「変な人」なんですよ。
この方が仮定盛りをする人なのかは存じ上げません。
ただ、書いてある内容は思い込みと決めつけが激しい人の特徴であるのは確かです。
その手の人は気をつけないと物事を『裏読み・先読み・斜め読み』しやすいのです。
下手すれば勝手に喜んだり、勝手に怒り出したりします。
つまり、情緒不安定になりやすいということです。
簡単にいえば思い込みと決めつけが激しいほど心は不安定度を増すということです。
何事も思い込みで決めつけず、とりあえず可能な限りニュートラルな眼で見てみる方がいいでしょう。
その方が長い目で見て心のバランスは良くなっていくと思います。
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