私の造語に『仮定盛り』ってのがあります。
「こうに違いない！」という思い込みを土台にして、その上に「ならば、こうなるはずだ！」という仮定の話を『ブレない真実』のように盛り付けていくっていうやり方を表す言葉です。
で、盛り付けた話は仮定のはずが直ぐにその場で「そうに違いない！」という『確信』に変質していきます。
っていうか盛られてる途中で、もうすでに『ブレない真実』のように扱われていますけどね…
そして、またその『確信』の上に仮定の話が盛られていくのです。
ネバーエンディング盛り盛りストーリーです。
まぁ、思い込みと決めつけのコラボレーションですけどね…
で、この仮定盛りにおいて一番問題なのは、根拠のないことを盛りつけることより『自分がどこまで話を盛っているのか、ご本人さえ分別出来なくなること」です。
話を盛ってる意識がなくなると申しましょうか…ご自分で創造したはずのファンタジー世界に自らが呑み込まれて信じ込んでしまうのです。
そういう人の特徴の一つとして、相当ぶっ飛んだ話を何の注釈もなくいきなりぶっ込んでくるというのがあります。
なぜそうなるかというと、多分その人たちの中では、その事柄は説明するまでもない厳然たる真実だからでしょう。
その人たちの心の中では説明するまでもないくらい当たり前の前提になっているのではないかと思われます。
なので、いきなり結論から話すみたいな話の持って行き方になりがちです。
何かのマニアの人が相手も自分と同じくらいマニアだと最初から決めつけて会話してる感じと言ったらお分かりでしょうか？
仮定盛りが仮定盛りであるうちはまだマシで、そこを突き抜けると『ファンタジー断言盛り』みたいなモノになります。
ファンタジックな個人的空想みたいなモノを絶対的真実として断言し、その断言したモノの上に別のファンタジーを断言して盛りつけていくというスタイルになるのです。
例えばこんな風に↓
古代リラ文明について語られる場合のリラ星とは、こと座にある環状星雲M57のことをさしています。 かつてはここに恒星と惑星があり、恒星間飛行を達成した文明が存在していました。 地球人もプレアデス星人も、古代リラ星人の遠い末裔であり、遺伝的な繋がりがあります。
まず古代リラ文明というのがあるってのが揺るぎない真実らしいです。
そこから『ファンタジー断言盛り』を3段くらい盛り上げていきます。
この断言だらけの仮定盛りが『仮定盛りの最終形態』なのかも知れません。
「一々仮定しているようじゃまだ甘い！ すべてお見通しって感じで確信をもって断言するようにならなければ本物じゃない！」そんな万能感を得てしまうのが、最終形態なのでしょう。
万能感は恐ろしいです。
何が恐ろしいって自分が何でもかんでも分かったつもりになってしまうところがです。
それって目を閉じ耳栓をして、都会の真ん中を何のサポートもなくずっと歩き続けるようなモノですからねぇ…
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