魂がある者が肉体を纏ってやって来るのが『誕生』というものだと思います。
『人間の生』は肉体と魂が結びついているが故に成り立っているのです。
肉体という器に魂というエネルギーの塊が入って結びついているカタチがこの世では一番安定して強いからです。
なので、生きている間は基本肉体と魂は互いに強く結び付いています。
そして、肉体を得た魂が歳を経てこの世に馴染むと心が育っていくのです。
魂＞肉体＞心という順番に人間という者は出来上がっていきます。
所謂人間らしい心ってのは成長していく過程で生成されていくのです。
もっと詳しく言えば、魂が肉体を得た状態でこの世での経験を積むことによって、心が練り上げられていくのです。
つまり、心はその人のやり方次第で変えられる余地が少なくないモノであるってことです。
以上のようなことをこのブログでこれまで何度も述べてまいりました。
つまりは「魂・肉体・心の三つが揃っている状態が生きているということ」です。
生存しているというのは肉体を持っているということだとも言えます。
生き物はすべて、この世にある限り肉体を維持する宿命を背負っているのです。
そして、肉体を維持するための心の推進力として欲望が与えられています。
欲望というのは善でもなければ悪でもありません。
それは、この世に生存するために与えられた『必要な条件』であり、元から倫理的な事柄ではないのです。
ただ、欲望ってのはほっとけばあっという間に暴走しやすい性質のモノです。
じゃあなけりゃ例えばダイエットが産業になったりはしないでしょうしね…
暴走した欲望は人の心を澱ませます。
心が澱めば、やがて魂も澱んでいくのです。
つまり、欲望を暴走させるに任せれば肉体も心も魂も澱んでいくってことです。
先ほども申し上げた通り生きている限りは欲望と離れることは不可能です。
だから、「欲望とどう向き合うか？」というのは万人に与えられた『この世での宿題』です。
「生きている間どれくらい魂が澄んだ状態を継続でき得るか？」
それが人に与えられた『生きることの意味』のひとつではないでしょうか？
この世の最後には必ず死が待っています。
それは肉体のある者が魂だけの存在に還ることを意味しています。
その時は『魂の清濁』が否応なく露わになることでしょう…
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