とにかく「昔は良かった！」っていう人がいらっしゃいます。
「昔の人は立派で純粋で、今の人間は心も身体も堕落してしまった」という風に考えたいのでしょう。
堕落した『現在』と理想郷であった『過去』を対比させたがります。
「時代を経るにつれ世界は段々ダメになる」って考えるのは仏教の末法思想やユダヤ・キリスト教の終末思想もそうですし、古今東西よくある考え方なのでしょう。
私からしたら時代が進むほど世の中なり人間なりがダメになるって考えるのは、「現在進行形の『世界』を呪詛してるだけだろう」と感じます。
本当は大して良くもなかった過去を持ち上げることで、今ここにある自らの不遇を『世界』のせいにしようとしているだけだとね。
今の世の中において理想郷であった『過去』は、『古き良き日本』という思い出として語られることが多いです。
そういったモノは、どこまで行っても『見果てぬ夢』に過ぎないからです。私からしたら時代が進むほど世の中なり人間なりがダメになるって考えるのは、「現在進行形の『世界』を呪詛してるだけだろう」と感じます。
本当は大して良くもなかった過去を持ち上げることで、今ここにある自らの不遇を『世界』のせいにしようとしているだけだとね。
今の世の中において理想郷であった『過去』は、『古き良き日本』という思い出として語られることが多いです。
そして、「昔の日本は今のような堕落した節操のない国では決してなかった！」と嘆くための材料とされます。
鬱屈した心を癒すガス抜きとしては、そういう考えがあっても、いいのかも知れません…
ただ、それをガス抜きのための『単なる物語』としてではなく、『本当にあった甘美な話』として本気で信じるなら心は迷います。
鬱屈した心を癒すガス抜きとしては、そういう考えがあっても、いいのかも知れません…
ただ、それをガス抜きのための『単なる物語』としてではなく、『本当にあった甘美な話』として本気で信じるなら心は迷います。
例によって例のごとく独断と偏見の塊ですが、昔は良かったって事あるごとに言うのは、心の視野が狭くなっていることを示しています。
何故なら、それは俯瞰的に物事を見る眼が衰えてる確実な証拠だからです。
過去を美化するあまりモノを観る眼にバイアスがかかり過ぎているとも言えるでしょう。
そういう状態の人を個人的にノスタルジー濃度の高い人って呼んでます。
人間は歳を取れば取るほどノスタルジー濃度は高くなっていきます。
大なり小なり誰だってそうで、例外はありません。
ただ、『過去』を美化すればするほど、目の前にある『今』は醜く歪んでいきます。
『過去』を上げれば上げるほど『今』は加速度をつけて下がるからです。(その人の中ではね)
なので、ノスタルジー濃度の高い人ほど今に絶望し、過去を絶賛するようになります。
それを先ほど「現在進行形の『世界』を呪詛している」と申し上げました。
で、そんな呪詛を表した言葉がこれです↓
「日本はいつからこんな国になってしまったのでしょう？」
『この手の言葉』って手を変え品を変え世間のあちこちで使われています。
例えば「あなたはいつからそんな人間になってしまったの？！」みたいな…
そういう『呪いの言葉』をいま何気なく使っているなら、これからはできるだけ使わないようにした方がいいんじゃないでしょうかねぇ。
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