人間はこの世界を競争社会だと思い込んでいます。
ここでいう競争社会ってのは、競争することが『当然の原理』として認識されている世界という意味です。
一般社会の常識で解釈するならば競争を勝ち抜く強さを持つってのがまぁ正しい『答え』なんでしょう。
「競争社会を生き抜くためには」って前提においてね…
競争社会であることを単純に『今目の前にある事実』として認識することはもちろん大切でしょう。
ただ、『目の前にある事実』が『本来あるべきカタチ』として受け入れるかどうかはまた別の話です。
個人的には何事にも優勝劣敗と適者生存が付いて回るという所謂『進化論』的な価値観に対してずっと違和感があるんですよね。
そもそも「この世界では何でもかんでも競争しなくちゃ生きていけないのだ！」ってのは本当に真実なんでしょうか？
実は弱肉強食なんて、人類が見聞してきた『世界のカケラ』のそのまたほんの一部分に過ぎないんじゃないでしょうか？
もっと簡単にいえば「競争原理ってのはこの世を貫く鉄の掟でも何でもないよな」って思うのです。
じゃあ、何故そう思うのか？
それは競争に不向きというか、ある意味対極に位置する性質のモノを人は持って生まれてくるってことを体験的に知っているからです。
赤ん坊というのは『癒しの波動』を出しています。
赤ん坊の側にいれば心も身体も穏やかになるのはその為です。
つまり、人間は癒しを為すことのできるエネルギーを生まれながらにして既に持っているのです。
しかしながら、実際には赤ん坊の時期を過ぎた大半の人間はその『癒しの波動』をもう失ってしまっています。
現実社会で育っていく過程で知らぬ間にソレを失くしていくからです。
それはこの世にやって来る者全員に標準装備されたエネルギーなのです。
しかしながら、実際には赤ん坊の時期を過ぎた大半の人間はその『癒しの波動』をもう失ってしまっています。
人にもよりますが、おおよそ4〜5歳くらいから徐々に『癒しの波動』を失っていく人が多いようです。
現実社会で育っていく過程で知らぬ間にソレを失くしていくからです。
失くしたことにさえ気付かないままね…
じゃあ、何故失くすのか？
本当のことは私にも分かりません。
ただ、長じるに従って癒しの心を失うことによって癒しのエネルギーも無くなるのだろうと推測します。
一言でいえば必要なくなるのです。
「癒しより競争、労わりより勝敗」が優先される心の状態になるからです。
ほとんどの人々は『その心の状態』を良しとして生きています。
良しとしているから赤ん坊の時の『癒しの波動』は無くなるってことです。
だから、自然に持って生まれた『癒しの波動』を無くしてしまわなければ生きていけない『人工的な競争社会』ってのは、歪つで不自然な存在だと感じるのです。
『癒しの波動』を取り戻すこと、本当はそれが競争よりずっと『人を楽にさせる近道』なんですけどね…
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