そういう価値観を個人的に『インスタント』と呼んでいます。
ここでいう『インスタント』とは何時でも何処でも何にでも単純明快な答えを求めようとする心の持ちようのことです。
一言でいえば何よりも『手っ取り早いこと』を最優先させる発想です。
スピード感と臨機応変さが命みたいなね…
で、そうなると『あやふやさ』や『回りくどさ』をヒドく嫌うようになります。
一にもニにも単純明快さなんですよね。
料理で言ったら「じっくりコトコト煮込む」みたいな作業は大嫌いなのです。
ていうかそういう作業は不必要だと思っている気がします。
なぜそう思うかというと、考え方が『操れる系』だからでしょう。
ここでいう『操れる系』というのは「この世の可成りの部分はやり方さえ間違わなければ、テクニカルに操れるはずだ」という考え方のことです。
『操れる系』の人々ってのは個人の人生はもちろん、条件さえ揃えば世界そのものだって操れるはずだと信じていらっしゃるみたいです。
基本的にそういう世界観だということです。
だから、何かといえば操るためのノウハウを一生懸命探そうとします。
そのノウハウさえ的確に探し出せたら、何でも「自分の思い通りになるはずだ!」と考えているのです。
そして、「そういうノウハウの答えが世界のどこかにすでに用意されていて発見を待っている!」と本気で信じているのです。
なので、「正解はすでに用意されてるのだから、それに対して出来るだけスピーディーに要領良くコンタクトする方法さえ発見すればいいのだ」って考えるのです。
それこそがインスタントな思考の根幹にある価値観だろうと感じます。
テレビで、池上彰氏がロクに知識もない(という設定の)芸能人に政治や経済や国際的な時事問題を講義するという趣旨の番組があります。
正直見たことがないので内容の詳細は分かりませんし、それをここで語りたいわけでもありません。
ここで言いたいのは、その番組のカタチが非常に分かりやすいインスタントの実例だなってことです。
「すでに『唯一無二の正解』を知っているという前提の知識人が、ものをあまり知らない民衆に対して手っ取り早く簡単に答えを教えていく」というその形態がね。
そういう意味でインスタントというのは啓蒙主義的でもあるんだなと感じます。
インスタントを信じている人たちは、自分たちが正解をすでに知っているという前提で、その正解を知らない人間に教えるのが善いことだと思ってるんだろうってことです。
逆にいえば、「正解は常に我にあり!」という感覚でなければ、啓蒙主義的にはならないだろうって思うのです。
『世界』を相対的なモノと見るか、絶対的なモノも見るかで『答え』は変わっていきます。
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