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自然を支配しようと思えば思うほど自然の道からハズレます

植物 自然 動物
人間はすぐに自然を支配したがりますが、人間が自然を支配下に置くことができるって考え方自体傲岸不遜であろうと感じます。 
そもそも不自然で、無理があるからです。

人間は自然という巨大なモノの『微細な一部』に過ぎません。
自然の中に動物がいて、植物がいて、人間がいるのです。
自然にとって人間が特別だったことはないし、これからも特別であることはないでしょう。
 
私の場合「人間って地球で一番偉いんだぜぇ!!」的な世界観を抱いたことがありません。 
というか「人間ってなんて出来損ないの生き物なんだろう」という想いがずっと心を離れないのです。 
それは大層な思索探究の末に辿り着いた結論などではなく子供の頃からずっと心の奥底にあるものです。 

自然を支配したがる人ってのは心の根っこに「人間って地球で一番偉いんだぜぇ!!」的な世界観がある気がします。
というかそれがなければ自然を支配しようなんて考えないでしょう。

そういう人の頭の中には人間＞哺乳類＞魚類＞植物という風な構図がピシッと頭の中に入ってるんじゃないでしょうか？
人間を頂点とした生物のピラミッドを描き、人間に近いものほど生き物として偉いんだという価値観が強固にあるということです。
「人間に近いからイルカやクジラは殺しちゃいけないけど、牛や豚は家畜だから構わないんだ」と言っていた反捕鯨の人とかもいますしね。

 「人間って地球で一番偉いんだぜぇ!!」的な世界観の強い人は人間本位に物事を見ることに何の衒いもありません。
「人間が地球上で一番進化した生物なんだから、そんなの当たり前でしょ！」って感じです。
 
例によって例のごとく独断と偏見ですが、今回はこの人間本位に物事を見ている人たちについて考察してみます。
そういう人たちには大まかにいって2種類のパターンがあるように思います。
 
一つは「人間が一番偉いんだから、地球上でやりたい放題やって何が悪いっ！」と考えているような人たちです。
一言でいえば『確信犯的なリアル・ジャイアン』です。
具体的には例えば古墳という昔の人のお墓の周りに太陽光パネルを当たり前のように敷き詰めてしまうメンタリティの人々とかです。
 
二つめは「人間が一番偉いのだから、人間主導でこの星を『美しい星』に改善しなければならない！」とか本気と書いてマジで信じているようなタイプの人たちです。
個人的には一番目の人たちより、こちらの方がずっとデンジャラスな存在だと感じます。
 
なぜなら、一番目の人たちが『欲のカタマリ』なら、二番目の人は見境のない『善意のカタマリ』だからです。
二番目は、子どもに「お前のためを思って！」と本気で言いながら、自分の偏ったやり方をグイグイ押しつけてくる毒親に似ています。
 
「地獄への道には善意が敷き詰められている」
その言葉が表すように、『悪意なき暴虐』ほど惨たらしいモノはないのです。
 
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