人間というのは本質的に無知な生き物です。
人間ごときが何でも分かるわけがないのですから当たり前です。
でも、知らない部分は何かで補わなきゃなりません。
その何かとは簡単にいえば『想像力』です。
ここでいう『想像力』とは知らないなら知らないなりに一生懸命察したり慮ったりしようとする心の働きのことです。
先ず自分の無知を皮膚感覚で知ることが『想像力』を養う第一歩です。
逆に知ったつもりになればなるほど『想像力』を失っていきます。
『想像力』とは自分の無知を知ることから始まるからです。
「オレは何でも知ってるんだぜ！」みたいな感じの人は幾ら博識であっても『想像力』が乏しいと考えて先ずハズレはありません。
完璧な叡智なんてモノはこの世にはありません。
「思いつく→実験する→多分そうだろうな」って感じで物事を知っていく以外、人間には手はないのだろうと思います。
過去も現在も未来もね！
で、この想像力の反対側に有るのが万能感です。
ここでいう万能感とは「この世のすべてを自分はありのままに知っている！」と感じられている状態のことです。
そういう状態に憧れ、いつかはそういう状態になれるはずだと信じてる人が世の中には結構多い気がします。
少なくとも「自分は他の人間などより真実に近いところにいる！ 物事の可否を計ることの出来る知恵を持っている！」と信じてる人々が大勢いらっしゃるであろうことを昨今のネットなどを見ていると感じざるを得ません。
これまで以上のようなことをこのブログで述べてまいりましたが、ホント「オレって何でも知ってるぜ！」的な人はワラワラ湧いてくるものです。
こんな感じで↓
ほんとに疑問なんだけど… 「他人にコロナをうつしてしまったら大変だ」と恐れている人がたくさんいるが(個人的にはウイルス自体に病原性は無く、伝染もしないと思っているが) うつした、うつされたとどうやってそれを証明するの？そんな手段が世の中に存在しているのかな？
疑問があるかのように書かれてますが、要は「新型コロナなんて感染症はない」っておっしゃりたいのでしょうね。
で、その根拠は個人的な見解ってヤツです。
この現代医学を丸ごと否定しにかかってるような万能感はやっぱり無知から来てるんだと思うのです。
でも、ここでは個人的な無知についてとやかく言いたいわけではありません。
じゃあ、何が言いたいのかといえば「無知は想像力の欠如を生み、想像力の欠如は時に人の生き死にを左右することがある」ということを申し上げたいのです。
新型肺炎が流行っている今だからこそ、その点についてもう一度考えてもらいたいと願います。
自分や自分の周りの人達が大丈夫でも、その他の人間も大丈夫とは限らないこだから…
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