眼に見えない世界のことはハッキリとした裏が取れません。
なので、言いたい放題になりがちです。
だから、誰かの言ってることが真っ当かどうかを判断する場合何らかの『物差し』が必要です。
私にとっては但し書きってのが一つの『物差し』になります。
『タダシ書き』が付けば辻褄が合わないことでも何とな〜く辻褄が合ったような気になりがちだからです。
例えば「自分の拝んでるのは本当の稲荷のキツネだけど、誰それの拝んでるのは邪悪な妖狐である」みたいなことをおっしゃる方がいらっしゃいます。
「キツネは神さまです。ただし、中には妖狐ってのがいてそれは妖怪なんです！」ってな話です。
以上のように但し書きを付ければ解釈変更は幾らでも出来ますよね？
最近何だかやたらとこの手の但し書きを拝見する機会が増えました。
何か特別な理由でもあるんでしかねぇ…？
要約すると「動物が悪霊化することはあるが、それはペットになって人間を恨んで死んだ場合に限る。しかも、それは肉食or雑食の動物に限る」ということになるでしょう。
もっといえば「動物の悪霊化する。ただし、人間絡み。ただし、草食動物限定」という但し書き二連発かつ条件重ね掛けのお話です。
てことは、例えばペットで飼われてる草食動物のウサギはいくら虐めても悪霊化して祟ったりしないということになりますよねぇ。
一方飼っている肉食動物の犬や猫を虐めて死なせたりしたら悪霊になるってことですよねぇ！
ぶっちゃけた話「そんなことあるか💢」って思うんです。
あまりにも恣意的で場当たり的なお話ですからねぇ…
あと、草食獣が悪霊化しないというのは肉食動物より草食動物の方が大人しいという菜食主義的な先入観もあるのかなと思います。
実際はカバやアフリカ象とかは猛獣と呼ぶにふさわしい荒々しい生き物なわけですがね。
別に荒々しいからダメっていうことではなく、草食獣ってのは人間が勝手にイメージするような動物ではないってことを言いたいのです。
肉食だから荒々しく、草食だから大人しいなんてことはありません。
もちろんそれは生きてようと亡くなっていようとどちらでもです。
何より申し上げたいのは、頭の中で作り上げた価値観で眼に見えない世界を判断することは危険ってことです。
まぁ、それは目に見える現実世界でも同じですが、机上の空論ってのはいざという時何の役に立たないのです。
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