例えばどんな強力な呪文であろうと無機質な単なる文字として置かれているだけの言葉はエネルギー的には眠っています。
しかし、それを人が意思を持って声に出したり書いたりすれば何らかのチカラが生まれるのです。
そういう『仕組み』を昔の人は言霊と言ったのかも知れません…
以前にこんなことを書きました。
もしかしたら言霊という言葉の元々の定義とはズレてる部分もあるかも知れませんが、今でも大体同じように感じています。
言葉というのは人がそれを発することによって何らかのチカラを発揮します。
別の言い方をすれば、人間の中にある想念エネルギーがそこに乗っかることによって初めて言葉にチカラが与えられるということです。
で、もう少し突き詰めて発するとはどういうことかと言えば音を出すということです。
人が音を出すことにチカラの源があるのです。
人から発せられる音には何らかのチカラがあります。
普通に考えて、じゃあなけりゃ音楽なんて聞く気にもならないでしょう。
音楽が巨大なビジネスになってるということ一つをとっても人の発する音が如何にチカラを持っているかが分かます。
物理的な世界にもココロの世界にも、もう一ついえば眼に見えない世界にもです。
もっと言えばテレビやラジオ、最近ならネットの動画には音声が乗って拡散する仕組みになっています。
そういう仕組みがある一定のチカラを得ることが出来るというのは、YouTuberとかいう存在を一つをとってみてもお分かりいただけるかなと思います。
何か自分の主張を通そうとする時にことさら声を張り上げる人もいます。
それも半ば無意識に音のチカラを使おうとしているのだと感じます。
実際「中身はなくても声がデカいヤツの意見が通る」なんて話は世の中によくあることではないでしょうか？
もちろん物事の全てが声の大きさ、音の大小だけで決まるなんて単純な筋書きにはなってません。
それも一つの要素だと申し上げているのです。
人間の関わることにおいてその人の発する言葉(音)は大きな『意味』を持つのです。
簡単な話、滑舌のいい心地よい声を持つ人の話はそうでない人より聞いてもらいやすかったりします。
内容云々以前に相手の耳に聞こえる音の良し悪しによって好感を持たれやすかったり持たれにくかったりするということです。
それでも、幾ら声が悪かろうと滑舌が悪かろうと心の底から出される言葉の音は相手に伝わるものです。
言葉の重みとしてね！
実際「あの人の言葉は軽い。心から出てない！」みたいな話を聞いたことはみんな一度や二度はあるでしょう。
それは誰しも言葉の軽重を心で測ってるということです。
言霊ってモノの本質もその『言葉の重み」ってヤツなんじゃないでしょうかね？
個人的にはそう感じています。
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