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『認識には偏りがあるということ』ととチャネリング

チャネリング 人は主観的にモノを見る
古今東西全ての人間が自分の見たいものを見たいように見てきました。 
「見たいものを見たいように見ている」とは「その人の見ている所謂『現実』というのが、実は潜在意識やら先入観やらによって恣意的に集められた出来事の集積に過ぎない」ということです。 

その人好みに取捨選択されずコーディネートもされない純粋に客観的な『事実』など何処にも存在しないのです。
別の言い方をすれば「自分が見たいものと見たくないものを無意識に自動で選別する心の装置を全人類が標準装備している」ということです。
つまり、人間というフィルターを通してる限り「丸ごと全部ありのままに世界が見えるわけはない」ってことなのです。

以上を一言でいえば「人間は元々主観的な存在だ」ってことです。
主観というものには大なり小なり偏りが存在します。
一人一人が見ている『世界』というのにはそれぞれに常に偏りがあるということです。
 
そんな偏りかある存在 (人間) を通してしか表現されないのが言葉というものです。
 だから、人の舌の上に乗った瞬間にそれがどんな言葉であろうと歪みます。
人の言葉は歪むということを頭に入れておかないから、『絶対不変の真理の言葉』とかを追い求めたりするのでしょう。
 
スピリチュアル界隈にはチャネリングというものがあります。
日本語でいうと「お告げを受ける」みたいなことです。
 
もし仮に『神の言葉』なるモノのお告げを本当に受けられるのだとしても、それを受け取るのは生身の人間であることに変わりはありません。(個人的には『神の言葉』なるものは基本マヤカシだろうと感じていますけどね)
 一個人という枠を外して所謂『神の言葉』を語ることは不可能なのです。
ですから、所謂『神の言葉』っていうのは一個人が受け取った時点で、すでにその人色に歪んでいます。
 
 そこのところをしっかり認識していないと、所謂『神の言葉』を得られたという『万能感』で、心があらぬ方向へぶっ飛んでいく可能性が高まるでしょう。
「自分は『神の言葉』を得られるという特別なチカラを手に入れたのだ！」という勘違いによってね…
 
最近は神さまだけではなく、宇宙人からお告げをもらってるなんて人もちょくちょくいらっしゃるようですが…
相手が何にしろ、「眼に見えない存在からお告げをもらうという行為」には心を浮かれやすい状態にする副作用が憑いてまわるでしょう。
それだけチャネリングにはバイアスが掛かりやすいということです。
 
バイアスが掛かりやすいということは、日常的な物事の判断よりナチュラルに『モノの見方』が歪みやすいということです。
人の頭を通している限りどんな『認識』であれ必ず『歪み』が生じます。
 
不変不動なニュートラルな認識などというモノはどこにも存在しません。

そのことを常に頭に置いておくことが大切です。

 
 
 
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