ムダを省くってこと自体はそりゃ悪いことじゃないでしょう。
ただ、何がムダで何がムダじゃないかってことを長期的に捉えようとするなら相当難しい問題と言えます。
俯瞰的に眼で見れば見るほど「そもそもムダって何?」っていう出発点からして曖昧模糊としたモノにならざるを得ませんからねぇ。
ムダだと思ってたモノがムダではなくなったり、有効だと思ってたモノが時代遅れの過去の遺産になったりってことはよくあることです。
人間万事塞翁が馬って故事があります。
幸は不幸となり、不幸はまた幸となり変転止まるところを知らないって諺です。
その変転が結局どういう結末を迎えるかは誰にも分からないのです。
効率主義は短期的に見れば合理的なんでしょうが、それがいつ非効率に転ずるかなんて誰にも分かりません。
変わりゆく『時と場合』にちっぽけな人間という種族が全て対応することなんて出来ないからです。
ここでいう効率主義ってのは「いつでも何処でも『ムダ』を省いてスピーディにやるのがカッコいいんだぜ」みたいな考え方のことです。
もっと言えば、物事を上手くやるための単なる道具ではなく、『価値観』としての効率に縛られてる思考のことです。
それを個人的にはインスタントって呼んでいます。
私のいうインスタントというのは「何時でも何処でもどんな場合でも単純明快な答えを出していく」という在り方のことです。
テレビのお笑い番組で例えればシチュエーションなんて関係なく「とにかく出てきて3秒でドカンと笑わせなくちゃダメなんだよ!」みたいな感じのね…
一言でいえば何よりも『手っ取り早いこと』を最優先させる発想です。
スピード感と臨機応変さが命みたいなね…
で、そうなると『あやふやさ』や『回りくどさ』をヒドく嫌うようになります。
単純明快さが第一なんですよね。
料理で言ったら「じっくりコトコト煮込む」みたいな作業は大嫌いなのです。
ていうかそういう作業は不必要だとさえ思ってるのかも知れません…
インスタントなやり方には一つの大きな欠点があります。
それは必然として自分の中や世の中にある『面倒くさいややこしい部分』を端折る方向へ向かっていくことです。
一言でいえば「拙速に流れていく」のです。
拙速に流れていくと後先のことは考えなくなります。
目の前にあるモノの損得だけで物事を判断する方向へ思考が流れていきます。
逆に言えば中止されてたらとんでもないことになってたってことです。
インスタントな思考が恐ろしいのはその場では一見効率的で有益であるかのように見えるところです。
そして、もっと恐ろしいのは忘れた頃に自分が切り捨てたムダにしっぺ返しを食らうかも知れないってところなのです。
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