「所謂『守護霊』といわれるような存在が本当にいるのか？」といえば「まぁ、いるんだろうな」とは思っています。
基本生まれた時から亡くなるまで同じ一人のヒトが守護しているみたいです。
その多くは血縁のご先祖でしょうが、それも絶対ではありません。
ただ、守っている人との間に何らかの強い縁があるのは確かでしょう。
ただ、守るといってもいつもべったりと密着しているわけではありません。
ましてや子離れしない過干渉の親のように見えないチカラみたいなのを使って何処かに呼んだり、何かをさせたりする者ではないのです。
だから、人間のやることにあれやこれやと細かく指図してくるような存在は、経験上9分9厘物の怪など人外のモノだろうと考えています。
そういったモノは分かりやすい現世利益をもたらす代わりに何らかの見返りを必ず求めてきますので。
一方守護霊のような存在はひっそりと地味にその人を守っています。
不測の事態でも起こらなければ一般にその働きは感知出来ません。
むしろ何もない平穏な状態こそが守られている証拠なのです。
それはそういう存在が先回りして何もないようにしてくれているからです。
もし今まで大きな事故もなく、大病もしたことがないならその人はすごく守られているってことです。
大病しても事故があっても回復して今を生きているならそれもまたしっかり守られています。
なので、通常は守護霊の存在を認識することは滅多にありません。
たとえ霊感のようなモノを持っていなくても、それが認識出来るというのはよっぽど特殊で危機的な状況なのです。
それでも時々「基本守護霊はいない」系のことをおっしゃる霊能者を名乗る方をお見受けすることがあります。
例えばそういう人々は「神さまはいるけど守護霊はいない」とか「守護霊はいるけど、生まれつきいる人といない人が分かれている」なんてことをおっしゃるのです。
でも、先ほども申し上げましたが、何にもないのが守られてる証拠なのです。
「便りがないのが良い便り」みたいなモノです。
「誰にでも守護霊はいない」或いは「そもそも守護霊なんていない」という人は多分特別で派手派手しい『守られてる感』を欲している気がします。
逆にいえば、そういうスペシャルな『守ってるぞ感』を醸し出してくるモノが、所謂一つの守護霊だと信じているのでしょう。
でも、まあ目に見える現実社会でも、眼に見えない世界でも、「多くの存在に守られて今の自分がある！」と素直に感じられる人の方が心は豊かだと思います。
少なくとも日本語の『おかげさま』って言葉に込められている想いは、そういうモノなのではないでしょうか？
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