昔ある人に付いて整体を習いました。
その人が新たに立ち上げたお店で働かせていただく前提で習ったのです。
その時は生まれて初めて『師匠』と呼べる人が出来たと喜びました。
でもねぇ、そこにある『世界』はあまりにドロドロぐちょぐちょし過ぎていてその人を『師匠』とは呼べなくなるまではあっという間でした。
別に聖人君子を求めていたわけではないのですがね…
次に習いに行くことになったヒーリングには足掛け6年余り関わっておりました。
「これは本当に良いものに出会った」とその時は感じたものです。
当時そのヒーリングの主宰者の方を自分の『師匠』だと思っておりました。
今から考えると笑ってしまいますが…
そこで『セクシャルハラスメント』や『マインドコントロール』といったモノに直面することになりました。
自分の知らない遠いどこかの有るかないか分からないような出来事ではなく、目の前の『リアル』として関わることになったのです。
結局欲望に塗れたおぞましい人間の暗黒面を一度ならず目の当たりにしてしまいました。
「人間ってこんなに汚いんだな〜」って、コテンパンになるまで実感させられたのです。
推理小説で言えば「一番信頼していた者が犯人だった」的な感じでしょうか…
『師匠』と呼ばれていた者が一番汚れていたみたいな…
それまでの価値観を一瞬でひっくり返されたようなドンデン返しをくらって、足元からガラガラと崩れていくみたいな喪失感の後に得られたのは「この世には確かなものなど有るようで無いんだなぁ」という感覚です。
それは絶望でもなく、諦観でもなく、「いつ何がひっくり返ったっておかしくないかもな」という冷めた目線とでもいうものです。
そうした感覚っていうのが最近では以前にも増してすごく大切なことのように思えています。
いつか所謂『究極の選択』をしなくちゃならなくなった時それが役に立つ、そんな気がするからです。
以上のような話を書いたのが、2014年のことでした。
それから月日は流れ2022年、上記のヒーリングを主催されていた方がお亡くなりになったことを最近知らされたのです。
「これで一つの時代が終わった」と感じました。
区切りがついたと申しますか…
あくまでも「私にとっての」ですけどね…
個人的にはその人物に対して「許せない」っていう感情は正直今でも全部は消えてません。
つくづく人間の業ってのは深いモノです。
ただ、自分の中かでナニカのケリがついた感じがするのも事実です。
時間ってのはすべてのモノを最後には洗い流していくのでしょうね…
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