この世界では膨大な数の思念が一カ所に集まり凝縮することによって新たな別のエネルギー体を生み出すということが実際にあります。
例えば強烈な怨みのエネルギーがたくさん結び付けば『怨みの精霊』のような新たなエネルギー体に生まれ変わります。
私はそれを『物の怪』と呼んでいます。
これまで物の怪にはキツネ・ヘビ・龍・カラス・クモ・狼の６種類がいることを確認してきました。
個人的に確認しただけなので、他にいないとは限りませんけどね。
大雑把にいうと全体の6割くらいがキツネ、3割がヘビ、残りの1割が後の4種類って感じです。
物の怪の種類の違いというのはいわば自称みたいなモノです。
国や地域が異なればまた別の名前で存在します。
以下それぞれの特徴について簡単に説明していきます。
この世には物欲をはじめ、様々なカタチと大きさの欲望が数限りなく渦巻いています。
そういった欲望が集まり群れを成し、やがて集合体となり、その集合体が化学変化のような『変容』を起こして、一つの意思のあるエネルギー体へと進化したモノが、ここでいう『キツネ』です。
だから、『キツネ』は人の欲と絶えず深く強く関わっているのです。
いわゆる現世利益のような欲望を充足させるエサを人間に与えることで、欲望という栄養源をより多く吸い上げたりもします。
この世には途轍もなく多くの妬み・恨み・憎しみなどの暗くねっとりとした情念が存在しています。
そういった情念が集まって集合体となり、ある種発酵という化学変化のようなモノを起こして、一つの意思のあるエネルギー体となったモノを『物の怪のヘビ』と呼んでいます。
物の怪のヘビの特徴の一つを、綺麗な言葉でいえば『縁結び・縁切り』ということになるでしょう。
情念によって人間関係を引っ付けたり、壊したりするのが得意なのです。
また物の怪のひとつに『龍』がいます。
自然霊としての龍はまた別の存在です(ややこしい(ｰ ｰ;))
物の怪の龍を一言で表すなら『支配』です。
具体的には「自分の意向を)押し通したい」「すべてのモノを)服従させたい」「(すべての上に)君臨したい」みたいな感じです。
あと、物の怪の中にはクモがいます。(虫の蜘蛛とは関係ありません)
クモに憑かれると思考力を奪われて無気力な方向へ心が行きやすくなります。
簡単にいえば鬱っぽい状態になるということです。
あと、物の怪には『カラス』がいます。
カラスに憑かれた人間は心に虚無感が広がって、生きる希望が失われていきます。
最後は物の怪のオオカミです。(日本においては希少な物の怪です)
オオカミの性質は獰猛で穏やかさに欠けます。
欧米に多いです。
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