出会いと選択があれば、そこには自ずから吉凶禍福が糾える縄の如く現れてきます。
それを人は運といいます。
つまり、運とは人・モノ・場所との出会いとその際における選択から生まれるのです。
そうやって生まれた『運』が巨大なジグソーパズルのピースのように繋がっていきます。
一見繋がって無いようなピースも何処かで繋がって一つの絵になるのです。
それが所謂『運命』っていうやつなんだろうなと思います。
しかもそのパズルは一人の人間だけで完結するものではありません。
人の一生という小さなパズルはもっとずっと巨大な「世界というパズル」のささやかなワンピースに過ぎないからです。
ということは当然ながら人間一人分の人生という器に『運命』のすべてが過不足なくピッタリ収まるなんてことはありません。
元より『運命』というのは一個人の範疇からはみ出して存在しているのです。
自と他が関わりあい、摩擦と融合を起こす所にこそ運というのは巡っていきます。
幸運であれ不運であれ、運は来て『終わり』ではなく、また行って『終わり』でもないのです。
以上がこのブログにおける運命ってヤツに関する大前提です。
で、その前提を基にして『因果のツケ』ってモノの話をしてきました。
何らかの現象があるならば必ずそれ相応の原因があります。
逆に言えば結果の無い原因なんて何処にもないということです。
それがここでいうところの『因果応報』です。
ただし、先ほども申しましたように、原因と結果の関係性が一人の人間の範疇をはみ出さないとは限りません。
はみ出していようといまいと原因に対する結果は回り回っていつか必ずやって来るのです。
それを私は『因果のツケ』って呼んできました。
『因果のツケ』が何故起こるかというと因果応報が時間と空間と次元のすべてを跨いで起こるものだからです。
一人の人間に分かりやすいサイズの時間と空間の中だけで因果応報が起こるわけではないってことです。(上記の運の話と同じです)
世の中には「いくら良いことを重ねたってロクなことは起こらないじゃないか！ ならば、やりたい放題やり散らかしたほうが得だ！」みたいに考える方が結構いらっしゃいます。
なぜそう考えるかというと一人分の人生の範囲内に因果関係のすべてが収束すると考えてるからでしょう。
別の言い方をするなら、「死んだらすべてチャラになるので、そこまで逃げ切れるなら、生きてるうちにどんなアコギなことでも『やったモノ勝ち』だ！」と信じているのです。
そういう人たちだって結局因果のツケは払わされるんですけどね…
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