私の造語に『仮定盛り』ってのがあります。
「こうに違いない!」という思い込みを土台にして、その上に「ならば、こうなるはずだ!」という仮定の話を『ブレない真実』のように盛り付けていくっていうやり方を表す言葉です。
で、盛り付けた話は仮定のはずが直ぐにその場で「そうに違いない!」という『確信』に変質していきます。
っていうか盛られてる途中で、もうすでに『ブレない真実』のように扱われていますけどね…
そして、またその『確信』の上に仮定の話が盛られていくのです。
ネバーエンディング盛り盛りストーリーです。
まぁ、思い込みと決めつけのコラボレーションですけどね…
で、この仮定盛りにおいて一番問題なのは、根拠のないことを盛りつけることより『自分がどこまで話を盛っているのか、ご本人にさえ分別出来なくなること」です。
話を盛ってる意識がなくなると申しましょうか…ご自分で創造したはずのファンタジー世界に自らが呑み込まれて信じ込んでしまうのです。
そういう人の特徴の一つとして、相当ぶっ飛んだ話を何の注釈もなくいきなりぶっ込んでくるというのがあります。
なぜそうなるかというと、多分その人たちの中では、その事柄は「説明するまでもない厳然たる真実」だからでしょう。
なので、「1から10まで」ってことでいえば、いきなり6か7から話を始めるみたいな話の組み立て方になりがちです。
それでも仮定盛りが仮定盛りであるうちはまだマシで、そこを突き抜けると『ファンタジー断言盛り』みたいなモノになります。
誰も知らない個人的な空想みたいなモノを絶対的真実として断言し、その断言したモノの上に別の空想を断言して盛りつけていくというスタイルになるのです。
スピリチュアルでいうと「カミサマ絡みの予言めいた話」と『ファンタジー断言盛り』とは親和性が高いと思います。
一言でいえば「似たモノ同士』ってことです。
例えば「神様の言葉を自分は授かっている。それによると○年後の〇〇年には未曾有の災厄が人類に降りかかる! その難を避けるには〇〇という行為をしなければならない!」みたいなのが『ファンタジー断言盛り』のよくあるパターンです。
「神さまは正しい! だから、神さまの言葉を授かった自分の言うことも絶対正しい! 」という根拠なき根拠がそこにはあるのです。
冷静な方々の多くは「そんなぶっ飛んだ話に引っかかる人間なんてまさかいないだろう」と思うかも知れません。
でもね、世の中には「曖昧模糊としてスカッとしない事実」より「単純明快で爽快感の得られるファンタジー」の方に魅せられる人が結構大勢いらっしゃいます。
「とにかくハッキリした答えが欲しい」という欲求が誰の心の中にも大なり小なり存在しています。
まあ、だからこそ仮定盛りもファンタジー断言盛りも無くならないんですけどね…
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