自分の意見をハッキリ表明すること自体はなにも悪くありません。
ただ、自分の意見だけが唯一絶対の真実のように語るのは如何なものでしょうか？
いや、単に人に語って聞かせるだけなら、まだマシな気がします。
いや、単に人に語って聞かせるだけなら、まだマシな気がします。
問題はそれをむやみに振り回して他人を攻撃するための武器にすることです。
個人的には表向きだけでも〇〇説みたいに主張すれば随分マイルドな感じになるのになぁって考えるんですけどねぇ…少なくともそういう言い回しをすれば相手の意見を100％否定することにはならないので。
例えば古代史好きなら邪馬台国の所在地には畿内説と九州説があるのをご存知でしょう。
二つの説を提唱する人々が、それぞれ長い間自説の正当性を主張して来ました。
それでも、それはあくまでも仮説です。
ご本人たちに幾ら確信があったとしてもです。
自分の正しさを主張したい方々も、そういうスタンスで自己主張されたらいいのになぁと感じるのです。
「自分的には確信があるけど、100％の確証はないので〇〇は✖️✖️だって説を私は唱えます！」みたいなスタイルだと他の人たちからの反発も受けにくいんじゃないでしょうか？
どうしても言い切りたいなら、「客観的に見て絶対正しいかどうかは分かりませんが、自分の中では〇〇は断然✖️✖️である確信を持っています！」という言い方も出来ます。
とにかく「お前らは知らないだろうが、自分は絶対的な真実を知っているのだ！」って雰囲気をムンムン出すよりは周りとの摩擦は減るんじゃないでしょうか？
頭の中では「オレ以外全員バカだ！」くらいに思っていたとしてもです。
まあ、わざわざ好き好んで周りにケンカを売ってまわりたいというのなら、それはその人の自由でしょうけど…
「我こそは世界で一番の知恵者なり！」って高らかに宣言したがる人って世の中には少なくないみたいですしねぇ(ｰ ｰ;)
とはいえこの世はどう転んだところで『不確実性の世界』です。
どこまで行っても不確かな状況の中で何とかかんとかバランスを取って生きていくしか道はないのです。
不確かな世界ではバランスを取り続ける意思を持たなければ結局のところ心は迷います。
心が迷うとはアンバランスなカタチに捻じ曲がるということです。
元々不確実なことを無理やり『安定』という枠に嵌めようとして物事の筋を間違えるからです。
この世が不確実性の世界であるなら、人間の知性もまた不確定で移ろいやすいモノとして人の世に存在しています。
自分の意見だけが唯一絶対の真実なんて考えてる時点で心は迷いの崖っぷちに立っています。
「自分の説だとこうなんだけどねぇ…」くらいでやめとくのが、人として分相応じゃないでしょうか？
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