世の中には我の強い人ってのが結構いらっしゃいます。
ここでいう我というのはコダワリのことです。
人間こだわればこだわるほどそのココロは荒々しく重くなっていきます。
個人的にはそういう人のことを『ジブンガーZ』と呼んでおります。
『ジブンガーZ』の特徴の一つに「自分語りの激しさ」があります。
ここでいう「自分語りの激しさ」とは、何かを語る時に自分中心の世界観が強烈だってことです。
簡単にいえば「自己チュー」ってヤツです。
それでもまだ「自分は自己チューだ」って自覚があればいい方で、自覚もない場合が多いんじゃないでしょうか？
『自分』というものを固く握りしめ過ぎて返って自分自身が見えなくなってしまうからです。
見えてるのはあくまで『自分』から見た半径3メートルくらいのマイワールドです。
そして、そのマイワールドこそ『世界』そのものだと勘違いしてたりします。
で、ここからが本題です。
『ジブンガーZ』的な要素は誰にだってあります。
誰だって大なり小なり「自己チュー」でない人はいませんからねぇ。
もっと突き詰めれば、人類自体が『ジブンガーZ』なんではないかと感じる今日この頃です。
例えば自然保護とかでも、どこかの街角で地道に活動されているだけなら自由なのですが、それを『看板』にしてグイグイ社会の前面に押し出してこようとされると、正直「やれやれだぜ」と空条承太郎のように呟いてみたくなるのです。
保護ってのはコントロールすること、つまりは『支配の一種』ですからねぇ…
自然を支配したがる人ってのは根っこの部分に「人間って地球で一番偉いんだぜぇ!!」的な世界観があると思うのです。
というかそれがなければ自然を支配しようなんてそもそも思わないでしょう。
「自己チュー」ならぬ「人間チュー」ってヤツです。
そういう方々は人間という存在を全世界のど真ん中に据えることに躊躇いがありません。
それがあたかも当然であると無邪気に信じられているようにお見受けします。
まあ、我々は人間なので、人間に対して「贔屓目で見る」という行為は少しくらいあってもいいのかなと思います。
「人間チュー」を全否定する気はありません。
人間はみんな多かれ少なかれ「自己チュー」だしね…
でもね、一般的に「自己チュー」ってのは、人として相当恥ずかしいことだと思われています。
「人間チュー」ってのも、「それ」と同じくらいには恥ずかしいことではないでしょうか？
少なくとも個人的には「自己チュー」も「人間チュー」も似たモノ同士だと感じます。
『ジブンガーZ』と『グレートジブンガー』ってくらいの差異であろうとね。
「人間チュー」が進行している人ほど「その二つはまったくの別モノだ！」と感じてしまうのかも知れませんけどねぇ…
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