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所謂『先祖供養』の限界点

所謂『成仏』 霊的 先祖
この日本では殊の外『先祖供養』というものが重要視されてきました。
「自分の先祖を大切にしましょう！」って話なら異議はありません。
 
一般には「血の繋がった過去にお亡くなりになった方々」というのがザックリした先祖の認識かと思います。 
でも、それ以上具体的に述べられているケースは正直少ないのではないでしょうか？
 
父母が2人、祖父母が4人、曽祖父母が8人 
じゃあ、曽祖父母の兄弟姉妹の家系に関してはどう捉えるか？ 
父系・母系の関係については？ 
夫婦養子等については？ 
ちょっと考えてみただけでも結構複雑です…
 
ここではあくまでも「先祖の供養をする場合どこまでを先祖として捉えるのか？」ということについて書いています。
所謂スピリチュアルな意味での先祖ってことです。
社会的或いは法律的なお話としてではなくね。
 
そもそも少しでも歴史に興味があればご存知とは思いますが、子孫が絶えて家名が無くなった家系というのは世の中にはたくさんあります。
生物学的に血筋を引く者は今でもいるでしょうが、家柄としては残ってないのです。

つまり、継続的に供養という行為をしてくれそうな『家柄で繋がった子孫』がすでにいなくなってしまった亡くなったヒトが、大勢いらっしゃるってことです。
所謂『先祖供養』を現在進行形でしてもらえているヒトたちより圧倒的に大勢ね…

以上のように先祖に関わる『子孫って呼ばれる社会的な存在』は亡くなった人の数に対してごく一部です。
〇〇家の先祖供養は、普通「自分は〇〇家の系譜を継いだ」と自認する人間が社会的に存在しなくなれば為されなくなるものだからです。
 
で、最近こんな文章を拝見しました↓
御先祖様は、７代辿れば直系傍系を併せて２千人と云われます。 それがもっと古い御先祖まで遡れば、その何倍にもなります。 一口に御供養と云っても、一度供養しただけで全て網羅する事など無理だと云う事がお解り戴けると思います。
引用文によると、本人と血縁が繋がった者はすべてをご先祖さまとしてカウントするということみたいです。
でもね、「母方のそのまた母方の母の…」とかドンドン遡っていった先は赤の他人の家系と捉えるのが普通でしょう。
例えば鈴木さん(仮)が、母の母のそのまた母(曽祖母)の実家である佐藤家(仮)の先祖供養をするなんてことは通常考えられません。
 
別に「先祖供養をするな」とか「先祖供養をしても意味がない」って言いたいわけではないのです。
少なくとも生きてる側の人間の心の安寧のためには必要でしょうしね。
 
ただ、エネルギー的に見た場合も社会的に見た場合も、先祖供養には一定の限界はあるだろうと考えるのです。
先祖供養の埒外に存在する亡くなられたヒトはこれまでも、そしてこれからも無くなりはしないってことです。
2021年の盂蘭盆に際して、そんなことをツラツラと想う今日この頃です。
 
 
 
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