ヒーリングなんてことをしておりますと所謂成仏していないヒトに出会うことは決して珍しくありません。
珍しくないというのも随分控えめな言い方なんですけどね…
所謂『成仏』してないヒトの多くが生きていた時の刷り込みとそれに基づく条件反射でほぼ動いているようにお見受けします。
「死んだらお墓に行かなくちゃ！」とか「仏壇に居なくちゃ！」とかいう想いでズルズルと動くのです。
線香の煙や読経の声にも亡くなられた方は反応して寄って来ます。
それによって「自分も成仏出来るはずだ！」という生前の刷り込みの結果なのかなと感じます。
あと、自分が亡くなったこと自体分かってない人も大勢いらっしゃいます。
そういう人は道端とかにぼーっと立ってたりします。
いわゆる地縛霊です。
本当は場所に縛られてるわけではなく、ご自分が死んだことを認識出来ないので動けないのです。
ことほど左様に生前の心の世界を死後の魂になっても強く引きずっている場合は多いです。
とはいえヒーリングしていて出会うのは大抵いわゆる成仏してないヒトたちです。
逆にいえば成仏してる人には滅多に出会いません。
この世にいること自体成仏してないってことでしょうから、当たり前っちゃ当たり前ですけどね…
とにかく成仏した後どうなるかってことに関してはあまり知らないのです。
ぶっちゃけた話それほど興味もないってのが本音です。
世の中には霊能者と呼ばれる方々が結構いらっしゃいます。
その多くが「これが霊界の真実！ 亡くなったら人は全てこうなる！」みたいなことを「私は全てお見通しだぜ！」って感じで熱く語られます。
例えばこんな風に↓
必ず旅立った大切な人は魂（霊体）として生き続け、自分が寿命を迎えたときには再会することも一緒にいることも叶いやすい
この方によると死んだ後もずっと生きてた時の人間関係が継続するってことのようです。
私からしたら「そんなに過去を引きずってどうするの！」って感じますけど…
少なくともそんなに過去を引きずってるヒトは十中八九成仏してないでしょうねぇ。
成仏してたらそんな現世への執着はドンドン薄くなっていきますので。
簡単にいえば生きてる人目線で死後の世界を忖度しすぎって思います。
それって動物愛護家の一部が動物を人間目線で捉えて、ある種擬人化して物事の良い悪いを判断してるのに似ています。
動物には人間の世界とは違う動物の世界があるように、亡くなったヒトには生きてる人間の世界とは違う亡くなったヒトの世界があります。
アチラとコチラは別のコトワリで動いてる世界だと認識した方がいいんじゃないでしょうか。
そうしゃなけりゃ、野生のヒグマのすぐ近くに自動車を止めてサファリパーク感覚で観察するような人間になっちまいますからね。
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