世界人口における本当の問題は簡単に言うと世界的な少子化→世界人口の縮小→世界経済の縮小→人類そのものの衰退ということです。
要は「もうこの地球上では人間は種としての大規模な発展は望めない」ってことです。
長期的に見てこの苦境を打開するためには２つの手しかありません。
一つは作為的に『人口削減』を行うことによって地球上における種としての適性数まで人間の数を押し下げること。
つまり、大規模な人間の『間引き』です。
しかし、言うまでもなくそんな方法はあまりにも残虐すぎて端からお話になりません。
であるなら残る手は一つです。
それは地球外に脱出して新天地を見つけることで種としての存続発展を図ることです。
ただし、これも今後の科学力を、その計画が早期に可能に出来るほどのスピードで進歩させられるかどうかが、カギとなります。
また可能になったとしても脱出出来るのはほんの一握りの『選ばれた人間』だけでしょう。
つまり、今世の中で言われているように、人口の増加が社会ならびに経済の発展に不可欠な要素だとするならば、人間という種は、もうすでに将棋でいうところの『詰んだ状態』であることは確かなのです。
北斗の拳風にいえば「お前はすでに死んでいる」状態ってことです。
以前少子化の問題について以上のようなことを申し上げました。
人類がこの地球上において五百年後、千年後とこのまんま個体数を増やしつつ発展し続けることはほぼ不可能であろうと思います。
残る手段は人類の一部が地球外に移植してその星で改めて発展の礎を築き直すことです。
超長期的に見て「種としての生き残りを図る」なら多分それしかありません。
しかしながら、その方法では地球上に残る多くの人間を実質的に見殺しにすることになるでしょう。
人情としてそれは受け入れがたいですけどね…
ただ、寡聞にしてこの「人類は結局外宇宙に進出するしか生き残る術はない」ってことについて言及する人を存じ上げないのです。
このことについて誰も言挙げしないのは、自分の周りの狭い範囲しか見えてないか、「自分の死んだ先の遠い未来の人間のことなんかどうでもいい！ 知ったことか！」と思ってるか、どちらかなんでしょう。
翻ってみれば、世の中『先祖供養』が大切だって人は少なくありません。
それって自分たちのご先祖さんたちが自分を含む『今の世界』を残してくれたから感謝してるんですよね？
今の我々自身はず〜っと未来の子孫たちに対して果たして何を残せるのでしょうか？
それとも、「何一つ残す気なんてあるか！」と捨て台詞を残してみんな逝くのでしょうか？
ご先祖が残してくれた今の世界に感謝する気が少しでもあるのなら、ずっと先の自分らの子孫のことを、ほんのちょっとくらいは考えてもバチは当たらないんじゃないですかね？
そんなことを思う今日この頃です。
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