どんな人の心にも穏やかさとともに荒々しさかあります。
それはコインの表と裏みたいなものです。
荒々しさの火を灯せばとりあえずすぐに『前向なココロ』を得られます。
例えば心が折れそうなことがあっても「何くそ！ ふざけんな！」と思うことでへこたれずに済んだってことは誰しもあるでしょう。
だから、荒々しさの持つある種の力強さに魅せられる人が後を絶ちません。
荒々しい心というものは良くも悪くも『分かりやすい生命力の噴出』を促すからです。
でも、荒々しさを生きるための推進力として継続して使い続ければ無理が出てきます。
荒々しさを推進力にするためには絶えず心に『怒り』の炎を燃やしておく必要があるからです。
ただでさえ今のような非常時は人心は殺伐としがちです。
自らの不安や恐怖心を払拭するために荒々しいココロを燃え立たせる人も少なくないようにお見受けします。
でも、荒々しさに身を委ねてしまうとそのうち心の暗黒面に堕ちていきます。
ここでいう心の暗黒面とは、怒り・妬み・疎外感・孤独感などの感情が常に心に湧いてきて絶えることがない状態のことです。
そういう状態を続けているとエネルギー的にも変なモノがたくさん寄ってくるようになります。
社会全体が殺伐とした今なら、そういう良からぬモノはそこら中にうじゃうじゃいますしねぇ…
以上のように、人間における荒々しさの多寡は心と波動の状態を見るための大きな指標になります。
いわば心や波動の円満さの度合いのようなものです。
別の言い方をするなら、心が十分円満なら荒々しさは現れにくいということです。
例えばすごく嬉しいことがあったのに他人に当たり散らす人なんて普通いませんからね。
なので、常日頃から荒々しい言動を繰り返す人は心の円満度が何時も低いということを表しています。
で、言葉というのは心の窓です。
長く話せば話すほど、文章なら長く書けば書くほどその人の素の心を隠しおおせるのは難しくなります。
幾ら論理的に正しいことを言っていても、博識でボキャブラリーが豊富であったとしても、荒々しい言葉遣いばかりしている人間は信じない方がいいと思います。
少なくない個人的には心の円満度が低い人は評価も低いです。
逆に、言葉というカタチを意図的に丁寧にすれば心も丁寧になりやすいのです。
また穏やかな言葉を意図的に使い続ければ心も穏やかになっていきます。
だから、心を変えたければまず言葉遣いを変えるのが一番近道だと思うのです。
少しでも荒々しい言葉を減らしていく気持ちを持つだけで、時間が経てば心の円満度は変わっていくでしょう。
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