自己啓発系とかで時々「良い人で居るのを止めよう！」みたいな話が出てくるのですが、あれって何だかモヤっとするんですよね。
おっしゃってる意味は分からんじゃないですが、「そんなに良い人で居ることって無理があるのかよ〜」って思ってしまいます。
ていうか良い人には『成る』モノであって、無理して『居る』モノではないんじゃないでしょうか？
良い人ぶってるだけなら正しく偽善そのものだし、いいことなんてそりゃ無いだろうよと感じます。
「良い人で居るのはやめましょう」って言い方は、「良い人で居ることって不自然だし無理があるよね！」って風に聞こえます。
でもね、本当に『良い人』ってのがいるとしたら、無理のない当たり前の状態で存在していると思うのです。
例えば本当の金持ちはわざわざ金持ちぶったりはしないものです。
それは金持ちぶる必要など何処にも無いからです。
無理をして金持ちぶるのは貧乏人です。
そして、貧乏人が金持ちぶっても、結局哀しくて虚しいだけなのです。
『良い人』でもない者が幾ら良い人ぶっても、そりゃ哀しくて虚しいだけです。
幾らもっともらしく演じたところでそれは虚構なのですから当然です。
だから、「無理に良い人にいるのをやめよう」って話は間違ってはいないのですが、「良い人をやめた後にありのままに生きよう！」などとおっしゃるのは如何なものかと思います。
『良い人』に成れてない時点でその人はその程度の心の状態だってことですからね。
波動のレベルがあまり高くない人ほど自制心が発達してません。
そういう人が「ありのまま」に取り憑かれるとほぼ100%欲望を暴走させることになります。
「良い人をやめて、貴方は貴方らしく」っていうのは一見甘美な言葉ですが、実質「欲望を野放しせよ」といってるのと変わりません。
タガが外れた欲望は遅かれ早かれ道を踏み外すことになるでしょう。
良い人をやめるのは構いませんが、良い人をやめたって何らかの心のタガは必要だってことです。
良い人をやめて、ありのままに生きるなんて始めたら、大概の人は心の暗黒面に堕ちていくでしょう。
堕ちない人は多分既に良い人に成っています。
まあ、良いとか悪いとかっていうのも人間が勝手に決めたモノサシですけどね！
要はそれぞれの人間が自分の身の丈に合ったことを日々コツコツやって前向いて進んでいくのが一番自然で無理のない道だってことです。
良い人ぶったり、『ありのまま』をむき出しにしたりすることもなくね！
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