私の造語に『仮定盛り』ってのがあります。
「こうに違いない！」という思い込みを土台にして、その上に「ならば、こうなるはずだ！」という仮定の話を『ブレない真実』のように盛り付けていくっていうやり方を表す言葉です。
で、盛り付けた話は仮定のはずが直ぐにその場で「そうに違いない！」という『確信』に変質していきます。
っていうか盛られてる途中で、もうすでに『ブレない真実』のように扱われていますけどね…
そして、またその『確信』の上に仮定の話が盛られていくのです。
ネバーエンディング盛り盛りストーリーです。
まぁ、思い込みと決めつけのコラボレーションですけどね…
で、この仮定盛りにおいて一番問題なのは、根拠のないことを盛りつけることより『自分がどこまで話を盛っているのか、ご本人さえ分別出来なくなること」です。
話を盛ってる意識がなくなると申しましょうか…ご自分で創造したはずのファンタジー世界に自らが呑み込まれて信じ込んでしまうのです。
所謂スピリチュアルな世界にはその手の人々は少なくないですが、特に『死後の世界』ってジャンルには多い気がします。
まぁ、そもそも死んだ時のことなんて誰も実際に知らないわけですから、死後の世界ってのは話が盛りやすいのです。
現実世界の事柄なら「私はそれの経験者」とか「オレはそれのプロフェッショナル」とかいう人が目の前に現れる可能性がありますが、『死後の世界』ならそれは無いのでね！
もし自分の意見と違うことを言う人が出てきても、「自分の方が死後の世界に精通してるのだぁ！」とマウント取ればいいのです。
一言でいえば『言った者勝ち』、確証なんてなくても強気で言い切った者勝ちってことです。
そのためにはご本人が内容を信じ切っていればなおグッドでしょう。
コトの正否に関係なくね！
多くの自称霊覚者が神界とか神仙界と思ってその実は幽界に出入りしています。幽界は幻影の世界であり夢や幻覚と同じ様なものです。それは実在とは言えない世界です。
以上の文章はとある霊能者の方が書かれた文章です。
何だか専門用語？みたいなのが多すぎて私には理解しにくいのですが、簡単にすると「自称霊能者たちの言ってる『見えない世界』は夢や幻覚の類いに過ぎない！」ってことになるでしょうか。
内容はともかくこの方の文章の書き方自体が典型的な仮定盛りだと思うんですよね…
いきなり何の注釈もなく「〇〇は✖️✖️である！」とかましていくスタイルってのがね。
これって何もスピリチュアルだけじゃなく、どんな業界・集団でもマウント取ってくる人がよく使うスタイルです。
「〇〇は✖️✖️に決まってんだろ！ お前、そんなことも知らないってモグリかよ！」みたいな感じでね！
どこの世界のどんな人間であっても、その手のやり方をする人に対しては、一度よ〜く眉に唾をつけてみた方が無難です。
相手の言うことが幾ら「もっともらしくても」です。
下手に同調してしまうと、いいように取り込まれるのでね。
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