結局評価とは他人がするものです。
どこまで行っても他者によって為される行為であって、自己を評価するって行為はそもそも必要ないんじゃないかと個人的には思っています。
自分がしなくちゃならないのは認識です。
真っ当な自己認識ってヤツが必要なのではないでしょうか？
評価とはある一定の基準のもとに物ごとに優劣を付けることです。
もっと下世話な言い方をすれば人や物に値札を貼ることです。
自分で自分に値札を貼る者は、劣等感が増大していきます。
自分で貼った値札と他人が貼った値札には常に差があるからです。
十中八九自分の貼った値札の方が値段は安いです。
そして、その裏返しとして遅かれ早かれ自我の肥大化が起こります。
「今に見とけよ！ オレが本気出したらこんなもんじゃねえからな！」って感じになるのです。
下手したら現実が見られなくなります。
重症になれば自分だけのファンタジー世界に逃げこんで出てこれなくなります。
引きこもりってヤツです。
中には一見現実社会で普通に活動出来てても心の引きこもりになってる人もいるでしょう。
他人とは必要最低限しか関わらないようにしている人とかね…
自己評価をしちゃいけないってことについてもう少し分かりやすいお話をしましょう。
簡単な例え話です。
貴方がサラリーマンだとします。
月給は、或いは年俸でもいいですが、誰が決めてますか？
「自分は現在月給20万円だけど、来月からは100万円にしてくれ！ それが正当な自己評価だからだ！」と言ったら通りますか？
普通頭のオカシイ奴って思われるでしょう。
つまり、その会社におけるあなたの値段 (労働報酬) は会社の方が勝手に決めているのです。
で、あなたもそれを認めているのです。
心から納得するかしないかは兎も角としてね…
ただ、会社が評価しているのはあくまでも会社内での評価であってあなたという人間を丸ごと評価しているわけではありません。
まあ、会社にそんなことをされる謂れもないですけどね。
何が言いたいかというと、社会におけるあなたの評価とあなたが自分に与える認識にズレがあっても何の不思議もないってことです。
もっと言えばズレて当たり前なのです。
自己評価をすれば当然他者が自分に下した評価が気になります。
気になって無理にでも擦り合わせようとするはずです。
「背伸びする」とか「見栄を張る」とかしてね！
良くも悪くも「他人は他人で、自分は自分」
そこんところの認識を見失わないことが一番大切じゃないかと思うのです。
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