他人の理想や未来に対する前向きな意見などを聞くと、やたらと「世の中そんな綺麗事じゃ動かないんだよ💢」みたいなネガティブな反応をする方がいらっしゃいます。
そういう方の心の奥底には大抵「綺麗なモノを汚してやりたい！」っていう暗く強い情念が潜んでいる気がします。
じゃあ、何故汚したいかといえば自分自身が汚されてきたからです。
少なくともご本人は「自分が汚されてしまった」と強く感じているんじゃないでしょうか？
だから、「汚された自分が居るこの『世界』も全て汚されているのだ！」と思い込みたいのです。
自分以上に汚されているに決まっているとね…
それが「世の中綺麗事じゃない！」と言いたがる人の深層心理だと思います。
ご本人がどこまで自覚してるか自覚してないかは別として…
で、それは他人の足を引っ張りたい人の深層心理でもあります。
自分のいる『汚れた場所』まで相手を引きずり下ろしたいって気持ちがそうさせるのです。
一応誤解のないように申し上げれば、世の中には当然ながら汚ない部分はたくさんあります。
たくさんどころか汚ない部分だらけと言えるでしょう。
ただ、それが「世の中は綺麗事じゃないんだよ！」みたいなことの根拠にはならないってことです。
綺麗な部分もあれば、汚れた部分もあるってのが現実だからです。
この「世の中は綺麗事じゃないんだよ！」って発想と一見正反対に見える考え方に優生思想というのがあります。
ここでいう優生学的な思想というのは「人工的な手段を以って人間という存在を、物理的により『完全』な状態に近付けようとする考え方全般」のこととします。
優生思想というのは非常に『キレイ好き』の思想です。
その分「汚いモノをどうしても排除したい！」という欲求が高いのです。
この「汚いモノをどうしても排除したい！」という欲求はどこから来てるかというと結局「世の中は綺麗事じゃないだよ！」って想いから来てるんだと感じるのです。
「この世界が綺麗事ではない汚れた世界だ」と強く深く信じるがゆえに異様なキレイ好きになるのだと思います。
長々と述べましたが、「汚いモノをどうしても排除したい！」という欲求は自分が汚されてしまったという喪失感から出発しているということです。
単純な話誰だって自分が汚いと思わなければ風呂にも入らないし、手も洗わないでしょう。事実がどうであるかに関わらずね。
政治の話でよく極左と極右は通底すると申します。
簡単にいえば似た者同士だってことです。
政治に限らず、一方へ極端に振り切れたココロは似た者同士なのです。
優生思想と「綺麗事なんて言うな！」というネガティヴシンキングも似た者同士だと思います。
どちらもそちらへ振り切れれば振り切れるほど他者に対して攻撃的になり、心は『暗黒面』に堕ちていくのです。
偶然ではなく必然としてね！
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